いよいよ真っ直ぐにカットする方法です。
当店でのカットは横地でのカットになりますが、皆さまのご制作の過程で、縦にカットされたい場合にも同様の方法になります。
さて、横地でカットするとき、よこ糸に沿ってカットすることになります。
ではとうやって真っ直ぐカットすればいいのか? 最近では、ロータリーカッターやスラッシュカッターなどでカットする方法もありますが、まずはお手元の裁ちばさみを使った方法です。
生地をじーっと見つめると(笑)、よこ糸に法則はありますか? ある場合には、そのどれかに沿ってカットします。 ストライプ柄やチェック柄など、横に真っ直ぐな柄や線があると、とってもカットしやすいですね。 ・・・が、法則が見つけられない!? 無地やランダムな色合いの場合には・・・?!
そんなときは、横地に目印をつける方法があります。
よこ糸を引っ張ったり、抜いたりするんです!
いわゆるツレた様に織りに乱れが出たり、糸が抜けて織り地が透けますので、そこが目印になります。
それではまず、厚手のツイードから。 今回のこのツイードは、ネップがランダムに入っているので、法則が見つからないどころか、目がチカチカしてしまいます(笑)
*生地はカットする便宜上、横向きに置いています。
上の動画1の様に、目印のよこ糸を1本選び、引っ張ります。
厚手の生地は、できるだけ太めの糸を選んで抜いていくと目印になりやすいです。
薄手の生地の様に織り糸自体が細い場合には、隣り合った2本や3本をまとめて抜くと分かりやすいです。
選んだよこ糸は、全部抜いてもいいですし、抜きながら切っていく方法もあります。
動画2の始めには、抜いた場所になんとなくうっすらとした線が見えています。 (実際はもっとはっきりとしています。)
ここをカットしてもいいですし、後半のように、抜きながら少しずつ切っていくのも1つです。
目印の糸も切ってしまっても、その先に同じ糸がありますので、探してまた抜いてもいいですし、今度はそのお隣の糸を目印に引っ張ったり抜いたりしてもいいと思います。
ただ、この方法が難しい場合や、薄い生地はどうなのか? 次の投稿で説明させてください!